大恋愛 泣ける 118
初めての夫婦喧嘩 2
お互いの気持ち
「今度から、出かける時は俺もついてくよ。」と、言う真司(ムロ ツヨシ)
「でも、真司には執筆があるでしょ。真司にとって私は何?足手まとい。」と、返す尚(戸田 恵梨香)
「そんなこと言ってないよ。」と、優しく答える真司(ムロ ツヨシ)に
「この前だってそう、あの女の人にスマホをとりに行かせて、電話してくれたら私が持ってったのに。私には何もできないと思ってるんでしょ。小説のことだってそう、前までは、私に相談してくれたのに、続編のタイトルだって最初に私に教えて欲しかったのに」と、溜まっていた嫉妬を一気にぶちまける尚(戸田 恵梨香)
「言ったよ。」と、真司(ムロ ツヨシ)が言うが、
「聞いてない。」と言い張る尚(戸田 恵梨香)
「言ったって」と、これだけは絶対に思い出してほしいと思い真司(ムロ ツヨシ)は言った。
涙が溢れる尚(戸田 恵梨香)
「じゃあ、言ったんでしょうよ。そんな大事な事も私は忘れちゃう。今だってそのタイトルが思い出せない。真司があの人を頼りにするのは当然だよね。あの人とは、対等なのにあたしとは対等じゃないんだもん。」と、記憶を忘れてしまう苛立ちを隠せない尚(戸田 恵梨香)は、部屋を出て行った。
小説のタイトル以外は全て黙って受け止めていた真司(ムロ ツヨシ)
真司(ムロ ツヨシ)さん、
ホントに優しく尚(戸田 恵梨香)さんの事を受け止めてますよね。小説のタイトル以外の事は、二人にとってどうでもいい事なんですよね。だから黙って尚(戸田 恵梨香)さんのいう事をすべて吐き出さして、不安を取り除こうとしたんですよね。
尚(戸田 恵梨香)さん
きっと、心の中では真司(ムロ ツヨシ)さんの言っていることが正しいと分かっているんですよね。真司(ムロ ツヨシ)さんだから、安心して不安とどうしょうもないイライラ感や嫉妬心をぶつけたんですよね。