大恋愛  泣ける 123

決着をつける女

負けた男

「な~んだ。やっぱり尚ちゃんも僕の事信じてくれてなかったのか。」と、と言って尚(戸田 恵梨香)が睡眠薬入りのコーヒを飲まなかった事を知った松尾(小池徹平)は、敗北を知りベンチに腰かけた。

「今、真司も認めたよ。尚と真司は対等じゃないし、尚の事小説の道具にしてたって。」と、最後の悪あがきをする松尾(小池徹平

「真司に私の事を書いてもらうのは、私の行きがいなの。それが、他のだれにもまねできない私たちだけの夫婦の形なの。だから、本当は対等かどうかなんてどうでもいいの。」と、向かっていこうとする真司(ムロ ツヨシ)を引き留めて、松尾(小池徹平)を否定する尚(戸田 恵梨香

「真司の事も忘れてしまうんだぞ」と、言う松尾(小池徹平
「そうよ。忘れるわよ。」と、叫ぶ尚(戸田 恵梨香

「私たちは、みんな忘れちゃうの。松尾さんは私と出会った事も忘れちゃうし、私も松尾さんと出会ったことを忘れちゃう。でも、忘れちゃえることが、この病気の唯一の救いでもあるのよ。・・・だから私はあなたを恨まない。恨んだところで忘れちゃうんだから。」と、松尾(小池徹平)の心を諭す尚(戸田 恵梨香

「だから、松尾さん。全部、全部忘れて下さい。」と、優しく語りかける尚(戸田 恵梨香

「忘れたくない事もたくさんあるのになぁ」と、つきものが取れたかのように穏やかに、そして寂しそうにしゃべる松尾(小池徹平

「バイバイ」と、言って去っていく松尾(小池徹平

松尾(小池徹平)さん
本当は、気の弱い人なんですよね。だから同じアルツハイマーの尚(戸田 恵梨香)さんに自分を重ねてしまい、きっと自分の奥さんと同じように真司(ムロ ツヨシ)さんも必ず去っていくと思って信じていたんですよね。だから尚(戸田 恵梨香)さんを救いたかっただけだったんですよね。

尚(戸田 恵梨香)さん
狂気に満ちた松尾(小池徹平)さんの冷え切って閉ざしてしまった心を、温かい気持ちと人としての愛で見事に溶かしてあげましたよね。尚(戸田 恵梨香)さんの強い気持ちがあったからですよね。

戸田 恵梨香さん、ムロ ツヨシさん、そして小池徹平さん大熱演ありがとうございました。

小池徹平さん
狂気に満ちた松尾役をよく引き受けてくれましたね。そして、熱演で本当に嫌な奴を演じきれたと思います。俳優としてステップアップされ役の幅も広がりましたね。感謝しかないですね。

最高に感動しました。