大恋愛 泣ける 171
アンジェリカ
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『そのかけがえのない運命の相手は、俺ではなかったのだ。彼女は、俺に再び小説を書かせるために、神が使わしてくれた女神だぅたに違いない。彼女は病気を発見してくれた主治医と一緒になって、静かに守られながら過ごしていると、何処からともなく聞こえてきたが、その後の彼女の消息は何も知らない。』
『脳みそとアップルパイ』を読み終えた 真司(ムロ ツヨシ)
「終わり?」と、聞く尚(戸田 恵梨香)
「二人は結ばれなかったんですか」と聞く尚(戸田 恵梨香)
「この作品では結ばれなかったんですけど、続きがあるんです。」と言って本を鞄に入れる真司(ムロ ツヨシ)
「続きも読んでくれますか」と、頼む尚(戸田 恵梨香)
「ええ、尚さんがもし良ければ」と返事する真司(ムロ ツヨシ)。そして笑顔になる尚(戸田 恵梨香)
「何処に向かってるんですか」と、聞く尚(戸田 恵梨香)
「東京って言うとこです。」と答える真司(ムロ ツヨシ)
「とうきょう?」と、東京も分からなくなった尚(戸田 恵梨香)
「はい。人がいっぱいいるところです。それから美味しいものが一杯ありますよ」と、真司(ムロ ツヨシ)が答えると
「ええ~」と、笑顔になる尚(戸田 恵梨香)
尚(戸田 恵梨香)さん、状態のいい時とよくない時があるみたいですが、それでも何故か真司(ムロ ツヨシ)には気を許しているみたいですね。きっと心地いいんですよね。やはり夫婦なんですね。
真司(ムロ ツヨシ)さん、本当に疲れますよね。それでも、何となく自分への尚(戸田 恵梨香)さんの接し方が他の人と違うと感じませんか?記憶なんかじゃなくもっと深いところで結ばれているのかもしれませんね。