お金の切れ目が恋の始まり  最終回感想

スタッフさん・演者の皆さんに感謝

三浦春馬さんの遺作となりました

ニュースによると第七話の途中まで撮影は終わっていた段階で、三浦春馬さんが自殺で逝ってしまいました。当初、ドラマ自体をお蔵入りにするのか、三浦春馬さんに代役を立てて取り直すのかと様々な噂が飛び交いました。

結果としては、第4話で編集して放送になりました。どうなるのだろうか?第四話ってストーリー上無理があるのでは?尻切れトンボで放送するのかと疑問だらけでの放送スタートでした。

当初、局側は、演者の皆さんに話をしてお蔵入りの方向で検討されていたのかもしれません。しかし、南果歩さんを始めとして、すべての演者が放送すべきと判断を下されました。特にTBS連ドラ初主演の松岡茉優さんは、ドラマの撮影途中である意味ドラマを台無しにされたにもかかわらず、悲しみを乗り越えて放送して欲しいと直訴されたとか・・・

第3話までは、九鬼玲子(松岡茉優)が初恋の相手・早乙女健(三浦翔平)に振られるところまで描かれました。最終回では、玲子(松岡茉優)の夢のために犯罪に手を染めて、その後離婚した母のサチ(南果歩)の前から姿を消した父・保男(石丸幹二)を探すストーリーでした。が、そこには晴馬さんの姿はありませんでした。

本来は、猿渡慶太(三浦春馬)と玲子(松岡茉優)が、父親捜しの旅行に行くのだったのだろうな~その役を玲子(松岡茉優)に思いを寄せる板垣純(北村匠海)と思いました。

そして最終回には、晴馬さんを偲ぶ様々なシーンがちりばめられています。

まずは、いつも寝坊の慶太(三浦春馬)が早起きして出かけていることになっていますが、それを気にしてふりかえる玲子(松岡茉優)の目にとまるのは、慶太(三浦春馬)のペットのロボットのサル彦。それは、晴馬君が見守っているかのようでした。

オフィスでも、突然いなくなった慶太(三浦春馬)を、同じ経理部の鮎川美月(中村里帆)が、「全然仕事してくれないけど、いないと何気に欲している自分がいます」

玲子(松岡茉優)が、サル彦に慶太(三浦春馬)の事を相談?しているうちに慶太(三浦春馬)の事を意識し始める自分を知るシーンでは、サル彦を慶太(三浦春馬)に置き換えていますね。

そして、慶太(三浦春馬)の代わりにサル彦と父親捜しに!?旅の途中では、随所にサル彦を慶太(三浦春馬)に話しかけています。

いざ、父・保男(石丸幹二)の居場所を突き止めると、会う勇気が無くなる玲子(松岡茉優)の背中を押してくれたのもサル彦に見立てた春馬さんでした。

その頃、慶太(三浦春馬)を訪ねてきた猿渡富彦(草刈正雄)と妻の菜々子(キムラ緑子)が、慶太(三浦春馬)の部屋を見せてもらい。富彦(草刈正雄)の「あいつは俺とは違う。あいつは生まれた時から人を笑顔にする才能を持っていた。・・・あいつはあいつもままでいい。」

菜々子(キムラ緑子)が、部屋を出るときに、無言で慶太(三浦春馬)のジャケットをハンガーにかけて「慶ちゃん。ママはいつだって慶ちゃんの一番のファンだからね」シーンはドラマで必要なシーンだったのか。もう会えないことを想定したお二人の台詞のような気がしますね

きっと大号泣した人も多いはず。

静岡から帰って、サル彦向かって告白を聞いてもらい、サル彦の頭を撫でるシーンは、ある意味一番ピュアなラブシーンかもしれません。

 

そして、ラストシーンは、スタッフ皆さんの思いの詰まった最高のシーンでしたね。玄関がガラガラっと開く音を聞いて。振り向く玲子(松岡茉優)と喜ぶサル彦のシーンは、あたかも慶太(三浦春馬)が、突然帰ってきたかのような演出でしたね。最高の締めくくりに最高の玲子(松岡茉優)の笑顔は、大変良きでした。

このドラマに携わったすべての関係者にお礼申し上げます。

放送してくれてありがとうございました。