砂の器 スペシャルドラマ
砂の器
フジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』
3月28日(木)夜7:57~10:54
1974年の映画化以降、映像化のたびに日本中の話題をさらってきた松本清張不朽の名作「砂の器」。開局60周年そして松本清張生誕110年でもある2019年、現代を舞台に全く新しい解釈でドラマ化することが決定した。鋭い観察眼を持つベテラン刑事vs父との“宿命”を背負う天才作曲家の攻防、そしてその作曲家が幼い頃生き別れた父との複雑でせつない“絆”とは―。ふたつの情熱が交差したとき、真実の“宿命”が明らかになる!
舞台は2018年ハロウィーン当日の渋谷。撲殺死体が発見され、捜査一課の今西刑事(東山紀之)が独自捜査に乗り出す。手がかりは被害者の東北訛(なま)りと、“カメダ”という言葉。それらを追跡していくと新たな謎が浮上する。天才作曲家の和賀英良(中島健人)は、周到かつ完璧な殺害後、協奏曲「宿命」の作曲に没頭していた。華やかな世界、約束された未来。しかし、運命の歯車は確実に狂い出し、秘められた過去の秘密すなわち父・千代吉(柄本明)との関係が暴かれそうになり…。
本作の大きな魅力は、矢継ぎ早に浮上する「謎」の数々。被害者が口にした“カメダ”とは?
“列車の窓から紙吹雪をまく謎の女とは?なぜ人から恨まれるはずのない善良な人物が殺害されなければならなかったのか?そして最終的に犯人・和賀が背負う“宿命”=犯行動機とは一体何か?という最大の謎解きに着地する。そのストーリー展開は終始見る者の心を捉えて離さない!
今作は超がつくほどの有名原作を、「今」の東京・渋谷を舞台に大胆にもアレンジしている。
長い間多くの人に愛されてきた作品だからこそ、犯人の犯行動機等、今の時代ならではの映像化で、どのように「改変」するか注目いただきたい。今作の最大の特色は、犯人を推理していくのではなく、殺害したのは天才作曲家・和賀であることを序盤に明かしてから、刑事・今西の捜査と、彼から見た和賀の日常を並行して描くスタイルとなっており、今まで映像化されてきた作品とは全く違う見せ方に挑戦する!
東山紀之さん演じる刑事・今西と、中島健人さん演じる殺人犯で天才作曲家・和賀…相まみえぬ息詰まる心理戦はドラマの大きな軸となる。2018年ハロウィーンに事件を起こした和賀を、今西が徐々に追い詰める様は、その熱き駆け引きとともに逮捕までのスリルをよりドラマチックに魅せることになる。
今西の執念、そして和賀が抱える闇…ふたりが対峙(たいじ)する時、物語は最高の緊張感に包まれることに―!
本作のラストで明かされるのは、和賀と生き別れた父・千代吉(柄本明)との感動の絆である。
和賀が殺人を犯してまで守りたかったものとは―?最愛の父とふたり…不遇ながらも幸せだった歩み、そして苦悩、葛藤を、壮大な回想として丁寧に描ききることで、物語は感動のクライマックスを迎える。ひとりひとりが家族への愛、人生そのものを考えさせられ…涙なしには見られないエンディングへと突入する!
Cast
東山紀之
中島健人
土屋太鳳
野村周平
桜井日奈子
杉本哲太
泉 ピン子
北大路欣也(特別出演)
高嶋政伸
黒木 瞳
柄本 明